春には雨を 和尚には沢庵を ハルサメアン
春雨庵
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長いあとがき
2013年 07月 02日 (火) 04:08 | 編集
かつて、自意識と自己愛をやばい感じにこじらせて、
こじらせたまま、寝不足になりながら、せっせと文章を書き綴っていた人がいた。
20代。すべてが過剰。毎日がいっぱいいっぱい。


その砂嵐が過ぎた今、ここから何かを書くとしたら、あとはもう、
ずっとずっと、長いあとがきだと思っている。


21歳からここにいろいろな駄文を書き付けながら
365日いっぱいいっぱいだった人がどうなったかというと、
仕事で文章を書くようになり、28歳の終わりに会社を辞め、
29歳になり、フリーランスの編集者・ライターを名乗るようになったのだった。
それとは別の形だけど、いろいろな運びで、
本も出版することができた。Amazonでちゃんと買えるんだぜ…。


恋愛ではひじょうにしょっぱい思いをしつづけ、
「興味は持たれるけど好かれない」。
変なところからしか声がかからないのは自分のせいだ。
といじけていた。
が、驚くようなことがあり、
11月に会ったばかりの人と11月のうちに将来を決めてしまったのだった。
(今年の11月に入籍します)





だから、これから何かをぽつぽつと書くとすれば、
それはこの「春雨庵」の長いあとがきです。

でも、ブログという独特の文体ながら、日々いっしんに言葉を綴り続けたことは、
間違いなく、現在のわたしの血肉になりました。
キーボードをえんえんと叩きつづけた、おそろしく無駄ともいえる時間の蓄積は、
わたしを支える大切な財産です。


長い年月と、この場所と、読んでくださった方々に感謝しています。
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挨拶をしようとしたけど
2012年 02月 02日 (木) 01:42 | 編集
201008_0001.jpg
ひろがることの Nikon EM / Nikkor 50mm f1.8


こんにちは。

かつてはこのブログを書くとき、
タイトル欄にカーソルを入れると、
何がしかの意味わからん言葉がつるつると出て来て
へんなタイトルが出来上がっていたものでした。

このところすっかりごぶさたしており、
今、タイトルが書けねえ と思ったところです。

ほんとうは、一区切りのご挨拶をしたためようと
そう思って開いたのですが

やっぱりできなかったので

ときどきは書くことにします。

広告が出ないていどに…。



福岡に戻って、もうすぐ丸二年がたちます。

ツイッターをはじめ、iPhoneを持ち、
このMacの調子がわるくなり、
いっぽうで仕事の一部で雑誌の文章を書くようになり、
しかしそれ以外の仕事も含めてありえんくらいの激務(東京のとき以上)が当たり前となり、
たしかに、わたしの春雨庵は、前向きに役目を終えつつあるのだと思います。


もともとは、自意識かじょうで自己愛がつよくて
おまけにとりあえず何でもいいから書きたい書きたい!!という
ぽやんとした面倒くさい女子大生が始めたものだったのですから。
大学1年生のときにはじめたブログから引っ越したのが、2年生の春でしたから。

21歳でしたから。いやはや。。


しかしまあ

すきなんですよね。

すきなんです。


ぼちぼちね、27歳ですけどね、

こりないのね。

まあね、

元気にね、うん、元気ですから。


ときどきは現れて広告をやっつけます。


それでは。

いつもありがとう。
タンジブル
2011年 11月 16日 (水) 01:31 | 編集

グリーン、グリーン Shinagawa station / iPhone


このまえ、くるしかった賞の発表があって
予選通過を果たしたことを知った
600人応募して35人くらいだったと思う

最終選考ではまったく評がつかなかったことも分かったし
たいした成果でもないのに、おおげさかもしれない

けど、

福岡に帰ってから
雑誌の発売とともに明らかになる賞の発表の日が大嫌いだったので
(自分の手で落選すら知ることができないから。)

いじけきってどーしようもない自分を
一発はたいてちゃんとさせるくらいの力は、
じゅうぶんにあったのだった。


おもったのは、

がんばってよかった、

ではなく、

がんばっていいんだ。

ということ。


まっくらやみでじだんだを踏んでいたわけではなかった。

階段の一段目が、そこにはあった。

じゃあがんばっていいんだ。


そして、ほんとうに
わたしには、これをがんばっていく上で
これ以上のぞめないくらい、しんから味方とよべるひとたちがいる
恵まれていると、心からおもう。


この気持ちはまったく純粋ではないかもしれないけど

やっぱりたしは

がんばろうと思うのでした。
Black and Bright
2011年 10月 11日 (火) 01:25 | 編集

the East China Sea / iPhone

ひごろの行いが悪いので日没のロケで西の水平線はいつも、いつも…


(これはちょい北寄りの空。振られたのここ1カ月で3かいめ。しょげる。)



どこへ行ってもぶつかる話がある。

ああ知ってますよ、

そして、その続きがバラバラと石つぶてのように

仕事を終えた十四夜の月明かりの下、突如の不意打ちをくらわすのだ


日没の水平線は曇っていたけれど、

そのとき、天頂の空は澄み渡り、月は南東の空高くにあった


今夜の宿へと車で向かう崖沿いの道で

黒々とあかるい海をはじめて見た


西の果てから望む遥かな東シナ海

おそらくまだ曇っていたその水平線は

薄墨をまっすぐ刷毛で引いたように

はっきりと明瞭に、夜の海、夜の空を分けていた

ひとつの漁火も、星明かりさえも浮かべずに。



泣くところだった。




いまごろ月は天頂を過ぎ、少しずつ西の水平線に近づいている

あの黒くて明るい海はどうなっているんだろう

見たくて見たくてたまらないけれど

旅館街から海は少し離れていて

我慢して、寝るところ。



あしたもがんばろう。
Tell me about her
2011年 09月 27日 (火) 01:08 | 編集

the Gulf of Kinkou / iPhone

白ワインを飲んだ。
20年つきあった人が自分から去り
すごくうろたえたという男のひとを眺めながら。

その失恋の話をするときの彼が
とても人間くさくて好きだ。
わたしはその話を聞いているとき、
ありていに言えば、余裕が生まれる。
カウンターに並んで座る彼をいっしんに見つめ、ちょっとだけわくわくして、耳を傾ける。
多分、少しいじわるな気持ちになるのだ。

彼女から離れていくことはないと思っていたのだろう。
そんな確信を、彼はたしかに持っていた。
他の誰かが現れるなど、微塵も予想していなかったのだ。
それが崩れたとき、取り乱し、嫉妬もしたというそのひとを
阿呆だなあ、ありえないなあと、
とても愛しい気持ちで眺め、そしてワインを飲むのだ。

スープ・ド・ポワゾンに浮かんだパン が
褐色の濃厚なスープを吸い込み、徐々にやわらかくなっていく。
ソムリエが、少し遅れてワインを注いだ。

今でも未練を持っていてくれたらおもしろいのになあと思う。
アンチョビソースのかかったアスパラを、機嫌よく齧る。
わたしはつくづくといじわるだ。
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