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わたがしダイアログ
2010年 02月 23日 (火) 18:28 | 編集
手の中に、とつぜんぽんと手渡され、
ルービックキューブかと思ってうろたえたら
つまりそれは、大きな角砂糖のようなものだった


日曜日、歌誌の先輩が本を出したので、その批評会がありました。


わたしがいまやっている文学形式は「座の文学」と呼ばれています。

歌壇はとても狭い世界だとつくづく思うけれど、
そのかわり、こうやって本(歌集といいます)を出すと、
所属している結社や同人誌の有志が批評会を企画してくれます。
そして、この世界で名のある人や、ほうぼうから募った参加者と一緒に
その本について議論をかわし、みんなでまとまった批評をこしらえる
という伝統があるのです。らしいのです。←ここ半年くらいで分かったことです。笑

狭いかわりに、とても面倒見がいいというか、
こうやって長く深く続いてきた世界なのだなあ、と思います。


わたしは9月の歌会後、うふうふ笑いながら飲んでたところに
一番遠い席にいた、今回の著者である先輩から
でかーい声で名前を呼ばれ、その場でお手伝いすることが決まりました。

それからぽつぽつと、仲良しのひとたちと準備をすすめ、
きのう開催にこぎつけたのであります。
会社のエクセルをつかってこそこそ参加者の名簿を作ったりはしたけど、
とくに何もしてないと思ってるうちに、あっというまに2月はやってきてしまった。





わたしは前夜、酔っぱらって渋谷から歩いて帰宅し、
その後、ばたばたと用事を片づけて寝て、3時間後、引っ越し屋の見積もり。

ハイシーズンど真ん中かつ長距離で、まったく安くはないけれど
「荷物は少ないほうですから」って営業のおじさん。





わたしは現役早稲田ガール・ゆき子と一緒に受付嬢をやりました。

参加費をいただくときの、好感度の高いていねいな受け渡し、既視感があるぞ
と思ったら彼女はこの前までユニクロの店員さんだったのだ。
大学生の間、いろいろバイトをしたけれどレジ業務から逃げ回っていたわたしは、
今回お金をあつかう重責を、年下の彼女にまかせきりにしてしまった。


会が始まってからも、受付にぽやんと居た。いい天気だから、廊下はうらうらと明るい。
中で著者の先輩や、運営を取り仕切るひとみさんが頑張っているのを、こころで応援。
遅れてやってきたお客さんをお迎えし、スカッチキャンディーを噛み砕き、
ゆき子と小さい声でおしゃべりする。そして、何度もお金を数え直すミステリー。

途中、お金が合わないかものピンチを、スタッフで一番年長の先輩に助けてもらう。

大学の先生だから、使えるアラビア語をおしえてくださいって頼んだら
よろこんで「犬畜生」とか「豚野郎」とか教えてくれました。
何度も中東に通っている女の人に習ったのだから、重みが。笑





批評の議論は、どうやら白熱したらしい。内容はこんど聞いてみよう。

二次会は、カジュアルな立食パーティー。
ご飯もおいしいし、店長さんもいい人だし、店内の雰囲気も甘すぎず素晴らしい。
吉祥寺で肉が入った料理をやりすぎない感じでしっかり味わいたかったら
「GONO」がおすすめです!(↑ほんとにこんな感じ)





二次会、三次会で、歌壇にその名を轟かす大先輩と、たくさん話すことができた。
こんなわたしにも、同じところまで降りてきてくれて真っ直ぐ話をしてくれる
大きな人ばかりなのだなと思った。
そして、かけてもらえた言葉はそれぞれに、おなじものを指し示していたと思う。


「とにかくね、続けることですよ」
「欠詠は、しないほうがいい」
「ここはとにかく新人が多い。でも、辞めていく人も本当に多いんですよ」
「若い子にね、大丈夫だろうと思って厳しめに言うと、
 次の月には辞めちゃったりするんだよ」


たしかにこの世界には「うたのわかれ」という言葉がある。

それがわりあいよく起こるものであることを、わたしはなんとなく知っている。
だから自分でも、いつか突然辞めてしまったらどうしようって思う。

でもわたしが続けているのは、努力ではなく希求だ。





パーティーでは、しっかり飲み食いしつつ、ころころぱたぱた店内を走りまわっていた。
きちんとスタッフできたらそれでよいと思った。

会を締めた頃、古株のお姉さんが話しかけてくれた
「あのこだれって言ってたよ、紹介してあげる」


自分からはじめましてって話しかけることはできたはずだけど、
人気者だからずっと人の輪の中にいたし、何より勇気が出なかった。

でも、こうしてわたしは、会ってみたかった人と話すことができた。
選歌のない(≒先生のいない)同人誌という場所を選んでいながら、
わたしはずっと、新聞や雑誌でその人に選歌をしてもらっていたのだ。

ふわふわした声でおだやかにしゃべる人だった。
話し始めて二言目、三言目で、
誰もが無意識にほしがってやまない言葉を、ほぼそのままの形で、ぽんと投げてよこす。
おおきな角砂糖。もしや、人をたぶらかす天賦の才があるのか。

言われたことを誰かに伝えようものなら
ほわーんと綿菓子のようにどっかに流れ消えてしまいそうだから
もう忘れてしまってもいいと思う。あぶなすぎる。


ずっと心に刻みたいのは、むしろ開口一番にくれた言葉の方だ。
かっちかちでわたしが名乗ったあと、
ふわんと返ってきた言葉は、
「いつもありがとう」
だった。
本当に、すごくうれしかった。ずっと覚えていようと思う。





三次会の居酒屋を出て、吉祥寺の夜はふけゆき、
よれよれと電車を乗り継いでふたつの足で帰り着く。


そう、うちの歌誌は仲が良いと思う。だからわたしもなじめたんだ。
みんなと一緒にわやわや準備できて楽しかったし、
ちょっとだけ頼りにしてもらえて、うれしかった。


コンビニで、きき湯とアリナミンRを買って、自分にたっぷりと暗示をかけたら
疲れはだいぶ取れたのでした。
Comment
この記事へのコメント
やーん!
うわああああああああああああん

すっかりすっかりコメントが遅くなっちゃったよおおおおおう!!!

あらためまして、本当にお世話になりました。
か・・・、Tるいさんがいてくれなければ、無事に終えられた自信がありません。

っていうか自分の活躍のこと全然書いてないじゃーんっ
会場探し、リストや地図の作成、斬新で現実的な発案、参加者のカウント、当日AFTER PARTYでのいきなりの司会、その他もろもろ・・・・・

写真展も幹事なのに、さぞ大変だったと思います。
睡眠時間を返してあげたいよ。

ああ写真展。どの日に観に行けばかなこに会えるのかなv-10
2010/ 03/ 01 (月) 03: 03: 19 | URL | 瞳 # -[ 編集 ]
ひとみさん!

ありがとうございます・・・
瞳さんこそ本当におつかれさまでした!
いやそんな活躍はしてないからですよ、っていうかそうやって羅列してくれる瞳さんやさし。。v-238

いやいや睡眠時間はふつうに会社に返してほしいです笑

写真展は最後の土日のどこかで☆
また今週末おあいしましょうね!新宿たのしみです!!
2010/ 03/ 02 (火) 03: 41: 10 | URL | ばかなこ # -[ 編集 ]
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