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虹と木挽
2010年 10月 17日 (日) 13:06 | 編集
print201008_0006.jpg
あかるさ 
Nikon EM / Nikkor 50mm F1.8 / Kodak SUPERGOLD400 / albus


寄稿いただいている先生の取材をアテンドした。
連載がはじまってから上司が担当してきたページの、代打であった。

最初は緊張したけど、会ってみたら、すごく素敵な方だった。
お顔を見て話していると、何だかとても惹きつけられる。
ぎゅっと強く明るいパワーがにじみ出ていて、60代とは思えない。
なるほど、と先生の人気の理由が分かったのだった。


そのページを撮っている人をわたしはとても尊敬している。

とても楽しく、いい取材だったなあ…と思いつつ、
再び空港まで先生をお送りする。高速道路を気持ちよく飛ばす青いプジョー。
カメラマンは車につないでいるiPodから石川さゆりを選んで、かけた。

いい曲だよねえ本当に、と言い合っていると
上機嫌の先生は突然、「あ、虹だよ」とフロントガラスを指差して言った。
ほんの少しぱらついた雨に一瞬差した西日があたって、薄い虹がかかっていた。
南国の道を飛ばしながら、「津軽海峡冬景色」の流れる車内で、虹を眺めた。

先生がお好きな曲をiPodに用意していたのは当たり前のことかもしれないけれど、
それは、純粋に楽しく過ごしてもらいたいという気持ちであり、
そんなのは仕込んだ本人がにこにこと話すのを聞いていればすぐ分かるのだった。


東京にいたとき、
某女優さんのCM撮影の控え室に、数十万の予算を割いて、
指定のブランドのタオルや千疋屋の果物、その他もろもろのグッズを
代理店の人たちが(恐らくやれやれと)用意していたのは垣間みたけれど、

なんか、心くばりは突き詰めたらそうなってしまうのだろうけど、
そうじゃないんだろうなあこの石川さゆりは、と思ったのだった。





山奥の旅館は、結果から言うととてもよかった。
古くてひなびているけれどそうじも行き届いていて、部屋にいると落ち着けた。

夜9時までの取材を終え、宿に引き上げてから飲もうとしても山奥ゆえ居酒屋2件に振られ
やっとこさ焼き鳥屋でお酒とご飯にありついた。

宮崎県の焼酎は20度だ、ということを初めて知る。
「木挽」(黒)をうすーくしてお湯で割りながら、
焼き鳥、シカ刺、もも焼き、枝豆、キムチでだらだらと飲む。

日付が代わり、ほどなく閉店になってしまったので、
残りを包んでもらい、ボトルをぶら下げて宿に戻った。
「1杯飲んでいくでしょう」と、それが1杯じゃないことは最初から分かっていた。
魔法瓶のお湯はまだあたたかく、途中でテレビの放送が終わった。

3時半まで、ひたすら誌面の話ばかりしていた。
プライベートについて語らない理由をわたしは知っているけれど。
ほんとうに誌面の話だけをおおまじめにした。

ものすごい大あくびでお互い我に返り、寝ましょうか、と解散。




誌面をもっとよくしたいって思っている。
わたしに代わってから、つまらなくなったとしたら、と思うと一番こわい。
ので、
ずーっとずーっと関わってきた、そして上司の仕事ぶりも知っている人と
ものすごく真剣に飲めたことで、いつもより少し意味深い取材になったなあ
と思った。





語弊はあるけど、


働く女子漫画の主人公に重ねてみたりするのすごいきらいなの、わたし。


ひたすらに眉根を寄せてひっしなだけだ。いい意味ではなく。





東京で、友達や年上のライターさん、書籍の編集をしている人と飲んだとき
(こう書くときみょうではあるが、みな同好の士であり、先輩だ)
理由は忘れたけど仕事のことで大泣きしてしまった。(最低)

「いや、確かに上手かないよ、上手くはないけど、でもね」

なだめるように優しい言葉をかけてもらったのだけど、
わたしはその続きをまったく覚えていないのだった。


カメラマンと飲んでてもちょっと泣いたけど、やっぱり何でか忘れた。
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