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「マイ・ブルーベリー・ナイツ」レビュー:パイの甘さとマスクの甘さについて考える
2008年 05月 09日 (金) 00:11 | 編集
blueberry.jpg

マイ・ブルーベリー・ナイツ

ウォン・カーウァイ監督 ノラ・ジョーンズ/ジュード・ロウ


きのう、終了直前の最後のレディースデーに行ってきました。
仕事終わって天神東宝で9時から。


ばりよかった


ここ最近、コレ系の映画たてつづけに3本大当たり!
ほくほくです。うれしいです。

「プライスレス」は見逃したけど次は「つぐない」!勢いづいてきたぜぇ!!



手ひどい失恋をしたエリザベスは、
ジェレミーのカフェで閉店間際に食べるブルーベリー・パイになぐさめられていく。

でも彼女は、今の自分に別れを告げようと、
ある晩、ニューヨークを遠く離れ、大陸横断の旅に出る。
突然残されたジェレミーのもとには、定期的にハガキが届くようになる。

メンフィス、アリゾナ、ラスベガス。
彼女は、昼間はカフェで、夜は酒場やカジノで働きながら、
目の前を行き過ぎる、さまざまな人生に出会う。



エリザベスがジェレミーのカフェに通っている間は

間違いない、失恋した女子には

ブルーベリーパイとアイスクリームと

ジュードロウが必要

なんてミーハーなことを思いながら見てたんだけど


エリザベスが旅の間に出会うもの、見る物が、あまりにもどっしりと濃くて
ジュードロウの甘いマスクは頭から吹っ飛んでしまっていた。


さて、こっからネタバレあつかいにしますかね!!



彼女が行く先々で出会ったのは


身を滅ぼすほど愛しすぎた妻を忘れられず
アルコールに溺れ、車の事故で命を落とす警官

その深すぎる愛と束縛から逃れたいあまり、彼を傷つけ死に追いやり、
街中から白い目で見られる若妻

ギャンブルの世界に身を置きすぎて
父親危篤の知らせすら信じられずに、死に目に会えなかった女


さまざまな形の、別れと、終わったものと、二度と取り返しのつかないもの。
慟哭と涙と後悔。


どんな形であれ、別れはしんどい

間違いない



エリザベスの行方を探しながら、ニューヨークのカフェで待つジェレミーのもとに
彼が数年前に「夢を見ていた」、ロシア人の女性、カティアが現れる

店の前で、白い息とタバコの煙を吐きながら数年ぶりに語らう二人。
ガラス扉にペイントされているのは、恐らくロシア語綴りでの彼女の名前。
そしてカウンターに置かれたキャンディ瓶には、
多くの客が忘れたり預けたりしていった鍵とともに、彼女の鍵も眠っている。

「鍵を持っていても、扉が開かれる事はない」

そのセリフが象徴するように、二人はカフェの中には入らない。
それでも二人の会話は懐かしさに満ちて優しく、
別れ際のキスシーンは穏やかで美しかった。

エリザベスが苦しみ、旅先でも出会う「別れの辛さ」を描きながらも、
ジェレミーの終わってしまった恋をやさしく描くこのシーンは
救いを暗示しているのかなぁと思った。




ほとんど1年がたった夜、彼女はニューヨークに戻ってくる。

目を泣きはらし、表情に余裕がなかったかつての彼女の面影はなく、
様々な体験を経て成長し、ぐっときれいになってジェレミーの前に戻ってくるのだ。


ブルーベリーパイを食べ終えた彼女は、かつてのようにカウンターで眠りこむ。
唇にクリームをつけたままの、カウンターごしのキス。


随所でストーリーの鍵となった防犯カメラごしに見るそのシーンは
旅に出る直前にも登場している。
泣き疲れ酔いつぶれて、クリームを唇につけて眠りこける彼女は、
ジェレミーの控えめなキスには気づかないものの、
かすかに幸福そうな微笑を浮かべる。


長くてヘヴィな旅を間に隔てた2つのキスシーンと
ブルーベリーとアイスクリームが溶け合う映像、
そして主演のノラ・ジョーンズが歌うテーマが優しく重なりあい、
とびきり甘い後味を残すエンディング。



カーウァイ監督の映画ぜんぜん見た事ないし、
香港映画とかとは比べられないけど、揺らぎのある美しい映像が私は好きだと思った。

これまでのカーウァイ作品を見た人の厳しいレビューも見受けられましたが・・・
主観的には、あれです、好きでした。

あとね、偶然、「ダージリン急行」「マイ・ブルーベリー・ナイツ」と2本続けて
ナタリーポートマンに出会った!

どちらでの役も、

若干危ない感じのショートカット美女

あの美貌と存在感、演技力があるからこそ生きるキャラクター付け。さすがよ。


なにはなくとも

失恋してようがしてまいが

すべての女子は渡米してジュードロウがいるカフェを探すべきです。今すぐ。
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