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日記を読書記録に置き換える
2008年 08月 03日 (日) 01:09 | 編集
最近しごとがアレで腰すえてブログかく時間がなかった。


またレビューでお茶を濁します。




ショートトリップ/森絵都

旅にまつわるショートショートを40何編か集めた短編集。
森さんの笑いのセンスはちょっとシュールでとても好きなのですが
この本はそのシュールよりに振り切れた感じがすごい。

ショートショートといえば、星新一。
あの人の話は短い中でガッツリ落としてくれるどんでん返しが特徴ですが、
この「ショートトリップ」は4ページ(1編)に1回おいてけぼりにされること請け合い。
オチが謎だったりオチてなかったり
最後の最後で「いやいやいや!」とツッコミを入れたくなったり。
ずっと怪訝な顔で読み進めるものの、
なんか好きと言えてしまう妙な魅力と愛嬌のある1冊。


アルゼンチンババア/よしもとばなな
いろんなよしもと的エッセンスがバランスよく入った小品。
熱量、分量ともにそんなに大きな規模ではない。
たぶん製作の意義は奈良美智さんのイラストレーションとのコラボにあったのでしょう。


漢方小説/中島たい子
妹に借りた。ことしの集英社文庫のナツイチの帯つき。

深刻な体調不良を抱え、病院をたらいまわしにされるものの
原因どころか病名もつかず途方に暮れる主人公、みのり。
彼女が最後に訪れたのは、高校時代に少し通ったことのある漢方医のいる病院だった。

彼女はそこで、若い(そしてちょっと魅力的な)漢方医に出会う。
中医学の考え方により「あなただけの病気」と診断され、
漢方の力で回復を目指していくうちに
自分自身、そして自分を取り囲む状況と少しずつ向き合うようになり、
今まで見えていなかった問題をひとつひとつ咀嚼していく。

この作品は、もともと放送作家、脚本家であった作者の処女作のようです。
そこから考えても、
多分この「脚本家・31歳」という主人公は自分自身をモデルにしたものだと思う。

全体を通してドラマチックなムーブメントのあるお話ではないかもしれないけど、
比喩とか細かい言い回しなどのひとつひとつの文章表現が独特でおもしろく、
それだけでハマって読めた!
たぶんユーモアをたっぷり含んだ文体のおかげで、
どうせ31歳で独身で、といじけたりもする主人公が、
卑屈に見えることなくチャーミングに感じられます。



読書は秋というけれど、文庫本のキャンペーンがあるのはそういえば夏だよね。
今年はいっぱい読みたい気分なのでまだまだ読みます。
部屋の片付けでたくさん図書カード出てきたから全部つぎ込みます。
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